有限会社一心　可児かまど本店飲食サービス 岐阜県

かまどさんは、人間力を強みとしています。どのスタッフに聞いても「うちはスタッフが売りです」とおっしゃるほど、従業員のことを誇りに思っています。「従業員もその家族も愛しみんなで幸せになることで、お客様も幸せにできる」という先代社長の言葉を大事にして、接客に生かしています。

かまどさんの経営理念は「人間力を高め、従業員の家族まで幸せにする」です。女将さんは、自分と関わった人すべてを幸せにしたいとおっしゃっていました。たった一時間しかお話していませんが、本当に実現しているのではないかと思いました。また、亡くなった女将さんのご主人の言葉をまとめ、それと新たにまとめたものを経営理念にしようとしているそうです。皆を幸せにするために、日々できることを一生懸命取り組んでいます。

かまどさんの経営戦略は「損して得とれ」です。次につながる営業をするのが大切だとおっしゃっていました。亡くなったおかみさんのご主人のこのような名言があります。「愛するので愛して下さい」。これは今もなお言い伝え続けられています。つまり、先に自分が与えれば、その後相手に与えてもらえるということです。かまどさんはリピーターが多いことからも、この言葉が実現されていることは、一目瞭然でした。

女将さんは、将来結婚式場を営みたいそうです。以前従業員さんたちの結婚式をサプライズで開いたことがあるそうで、店内にもその写真が飾られていました。おかみさんは人が喜んでいる姿が大好きで、自分たちだけでなく他の人にも喜んでもらえるようなことをしたいとおっしゃっていました。おかみさんが笑うだけで、まわりのみなさんも笑顔になるお店でした。

人で生まれた以上、お金は必要だし働かなければなりません。どうせ働くなら、楽しく働いてほしいです。好きな言葉に「私はあなたを愛します。だからあなたも私を愛してください」という言葉があります。自分から人に与えれば、それはいつか必ず自分に返ってくる、それを繰り返すことで必ずいい仲間に出会えます。私は出会った人には必ず幸せになってほしい。みなさんも、今やるべきことをきちんとやって、幸せになってください。

私たちは社長さんと一緒に、赤から坂戸店の店長である福田匡記さんにもお話を伺いました。一番印象に残ったのは、私たちが「なぜそこまで従業員のみなさんたちの仲がいいのか?」と尋ねたときです。福田さんは、「従業員全員が同じ方向を向いて、目標を分かっているからかな」とおっしゃいました。だからここまでテームワークが良いのかと、納得させられました。