株式会社 石金精機鉄鋼・金属・鉱業 富山県

ものづくりというと一つの製品を何千何万と生産するようなイメージを抱きがちですが、同社は「超多品種微量生産」のものづくりを行っています。そしてそれを支えるのは機械ではなく、社員個々の技術力です。「技」という漢字を見れば分かるように、技術とはまさしく人の手で支えられているものなのです。同社の製品は、職人さん一人ひとりの知恵や工夫によって支えられており、それが同社の大きな強みとなっています。

「創意工夫」

ものづくりの業界はコストという面で非常に厳しい状況にあります。少しでも安く生産するために海外へ生産拠点を求める企業も少なくありません。しかし、同社は、企業の最大の責任は雇用を創出し、それを守ることであると考えていますので、今後も富山に生産拠点を置き海外の安い製品に対抗していきます。そのためには社員個々の技術力をさらに磨き、日本人特有の感性を活かしたものづくりを行っていきたいと考えています。

同社の創業時は、測定器具の製造を行っておりましたが、業態変化をして現在は主に工作機械の部品加工を行っています。そして今後、新たに二つの分野への業態変化を考えています。一つは航空機産業、もう一つは医薬品産業です。当面は既存の設備を用いてその新しい分野の製品を作っていく予定です。それが可能なのも社員の高い技術力があるからで、その技術力が今後新しい分野に進出する上で大きな武器になります。

とにかく個別の会社説明会にどんどん参加していただきたいと思います。最近は就職サイトや情報誌のみで会社を選択される方が多いですが、そこには会社の良い面しか記載されていません。どの会社にも良い面もあれば悪い面もあります。また、人によってその感じ方も違うと思います。たくさんの会社と接すれば必ず自分に合った会社に出会えます。そして、できればその会社の社長の話を直接聞いて就職の選択をしてほしいと思います。

どこでもいいから就職できればいいと思うのではなく、時間をかけても良いので、自分がどういった方面に行きたいか、どういった人間になりたいか、どういったスキルを身に着けたいかをしっかり考えてほしいと思います。会社が自分を高めていける場でないと、その仕事を続けていくことは難しいと思いますし、心の充足感も違ってくるかと思います。あとはその会社に対する熱意があれば、会社側もきっと感じ取ってくれると思います。