北関東

北関東の経済及び産業の概要と展望

1次・2次・3次産業それぞれがバランス良く発展した北関東の主要産業

ここでいう「北関東」とは、関東地方北部にある茨城県、群馬県、栃木県の3県を指しています。関東平野の北部にあり、各県の県境が近接しているところから、自治体間の流動がとても活発に行われています。

北関東の経済規模

北関東は、総人口690万人(平成25年)で日本の人口の約6%、面積は18,867.12km²と日本の国土のおよそ5%を占めています。域内総生産も約27兆円で国内総生産の5%強を生み出しています。

北関東地域および各県の特徴

広大な関東平野の北側に位置する北関東は豊かな自然に恵まれ、茨城県を筆頭に農業が盛んな地域です。国内最大の消費地である東京に近接し、野菜・花卉・生乳・鶏卵などの分野では、全国で有数の生産地となっています。 工業では宇都宮市や太田市などを中心とした内陸型の北関東工業地域が形成されており、過去、地場の主要産業であった養蚕を中心に展開する形で近代工業の奔りとなった製糸工業や輸送機器工業を中心とする、幅広い産業で構成される工業事業所が散在しています。 また、ケーズデンキ(水戸市)、コジマ(宇都宮市)、ヤマダ電機(高崎市、創業は前橋市)、ベイシア電器(前橋市、創業は高崎市)など、日本を代表する電気小売店の本社が集中している点も特徴としてあげられます。 北関東はこれまで東京を中心とする首都圏との連携を深めることで、関東地方全体の経済や技術を支えてきましたが、2011年に全線開通した北関東自動車道により北関東3県の県庁所在地が高速道路で結ばれたことから、今後は北関東3県の連携を通じて北関東全体としての魅力や自立性を高め、新たな活力の創出と都市の高度化を目指しています。
 

北関東自動車道(NEXCO東日本HPより)

茨城県の産業の特徴

茨城県は農業が盛んで、農業産出額は北海道に次いで全国2位、米の生産でも全国で4~5位、鶏卵は全国1位の実績をあげています。
 

農業産出額上位5都道府県(農林水産省統計) また、農業を中心とした1次産業だけでなく、県北には電機・機械産業を中心とする日立エリア、鹿行地域には鉄鋼や石油化学産業など素材産業を中心とする鹿島エリアなど、2次産業を中心としたエリアを有しています。 一方、茨城県は研究拠点としての顔も持っています。筑波研究学園都市には約300の研究所等があり、8,000人以上の博士号所持者を含め、2万人を超える研究者が最先端の研究に取り組んでいます。 2010年には茨城空港の開港、日立港、常陸那珂港、大洗港の3港が統合して茨城港となるなど、首都圏の北側ゲートウエイとしての存在感がますます高まっています。陸路に目を向けると、北関東自動車道に加え、首都圏中央連絡自動車道、東関東自動車道水戸線、常磐自動車道などといった高速道路網の整備が着々と進んでおり、陸・海・空の交通インフラが整いつつあります。

群馬県の産業の特徴

群馬県は、上毛三山をはじめとした山々に囲まれた内陸県であり、一年を通して晴天の日が多く、降雨量が少ない地域で、小麦、こんにゃく芋、キャベツ、キュウリ、豚肉、ナス等を始めとした数々の農畜産物が、農業産出額で上位ランクを誇っています。そうした豊富な農作物を活用し、うどんを始めとした製麺業、こんにゃく加工業、漬物や惣菜などの農産品加工業、清酒業といった数多くの食にかかる地場産業が発展しています。

群馬県の地場産業(群馬県HPより) また、古くから養蚕が盛んであり、農家の副業として始まった生糸は、明治以後、富岡製糸場をはじめとした近代化された製糸工場で生産されるようになりました。織物産地として名声を得た桐生・伊勢崎地域、東毛地域では、 多くの繊維関連企業が集まるなど、現在でも全国有数の産地となっています。 このように、群馬県は東京に近接する立地条件や、新幹線・高速道路など高速交通網の結節点としての利便性が高いことから、内陸型の工業地域が形成されている点が特徴としてあげられます。

栃木県の産業の特徴

県北から流出する河川の豊かな水によりもたらされる米作が盛んであり、那須塩原市や大田原市、宇都宮市は国内有数の米産地です。那須塩原市では酪農も盛んで、国内生乳生産量は北海道に次いで高く、それらを使った飲料工業も発達しています。ほかにも、いちごやかんぴょうなどが県の特産品となっています。 栃木県の主要産業は、宇都宮市を中心とした内陸型近代工業で、これらは北関東工業地域の一部を形成し、大手企業や技術力の高い中小企業が集積するなど製造業のウエイトの高い「ものづくり県」を標榜しています。東京から60km~160kmの距離にあり、東北自動車道と東北新幹線・JR東北本線が県内を南北に貫き、平成23年3月に全線開通した北関東自動車道とJR両毛線・JR水戸線が東西を結び、道路・鉄道交通の結節点となっているなど、万全の交通インフラを備えています。 また、県庁所在地の宇都宮市は全国屈指の米産地であるほか、県の年間製品販売額の約半分を占め、工業生産額も県内市町村最大であるなど、県内最大の農商工業都市となっています。

北関東の雇用情勢について

北関東の雇用情勢については、東日本大震災の影響で2013年春ごろまで有効求人倍率が横ばい傾向でしたが、その後は緩やかな改善傾向を見せています。新規求人数を業種別に見ていくと、北関東は卸売・小売業が増加傾向にあり、2013年7-8月期にはサービス業でも増加に転じると共に、求人数全体でも増加傾向を示すなど明るい兆しが出ています。 平成26年4月に財務省関東財務局の各地方財務事務所が公表した県内経済情勢から各県の概況をみると、雇用情勢はどの県もゆるやかに上昇しています。
 

2013年3月-2014年4月の有効求人倍率の推移(各地方財務事務所)
【茨城】                     単位:千人
 

出典(総務省『労働力調査』2013年) 新設住宅着工戸数や公共工事請負金額は前年を上回って推移しており、25 年度の設備投資計画をみると全産業で前年比 1.8%の増加となっています。25 年度の経常損益も全産業で前年比 6.5%の増益で、有効求人倍率は上昇しており、新規求人数は平均してみると増加しています。 茨城県が取り組む雇用対策(茨城県労働局資料より抜粋)
【群馬】                     単位:千人
 

出典(総務省『労働力調査』2013年) 新設住宅着工戸数は分譲住宅が前年を下回っているものの、持家及び貸家は前年を上回り、全体としては前年を上回っています。25 年度の設備投資計画額をみると、全産業で前年比 33.9%の増加見込みとなっています。25 年度の経常損益をみると、全産業で前年比 3.9%の増益見込みで、有効求人倍率も新規求人数も改善しています。
 

群馬県が取り組む雇用対策(群馬県HPより)
【栃木】                     単位:千人
 

出典(総務省『労働力調査』2013年) 新設住宅着工戸数は、持家と貸家は前年を上回っており、25 年度の設備投資計画額は、全規模・全産業では前年比 5.6%の増加見込みとなっています。25 年度の経常損益は全規模・全産業で前年比 5.7%の増益見込みで、有効求人倍率は持ち直しており、新規求人数は堅調に推移しています。 栃木県が取り組む平成26年度雇用重点施策(栃木県労働局資料より)

北関東の魅力について

北関東の魅力は、「都心(東京圏)へのアクセスの良さ」と「豊かな自然」が融合し「生活のしやすさ」を享受できるところです。各県とも首都圏まで高速道路一本で到達でき、鉄道網も充実しています。2010年に開港した茨城空港はLCC(格安航空会社)の受け入れを積極的に行い「首都圏のセカンダリー空港」としての地位を確立しようと奮闘中です。こうした交通インフラの充実は北関東の今後の発展に欠かすことのできない大きなアドバンテージとなることでしょう。

茨城空港(茨城空港利用促進等協議会HPより) また、各県とも北部を中心に雄大な自然があり、サーフィン・ゴルフ・スキー・山登り(クライミング)など、その土地の特徴に合わせたアクティビティも盛んです。群馬県を中心に全国的に有名な温泉地も数多くありますので、週末や季節のレジャーなど事欠くことはありません。 そんな自然からは様々な食の恵みも育まれます。イチゴ・牛乳・メロン・スイカ、和牛に鮎にこんにゃく芋…。また、それらを使用した特産品の数々。北関東にはそうした魅力が詰まっています。

茨城

茨城は県の面積は全都道府県中24番目ですが、可住地(居住可能な土地)面積は4番目と、人が住み、生活することができる土地や、工場を建設することができる土地を多く有しています。一戸建て住宅1住宅あたりの敷地面積も429平方メートルと全国第1位です。つくばエクスプレスや常磐線で都心へのアクセスも良く、つくばエクスプレス沿線では近代的な都市開発も進み、守谷市やつくば市などは「住みやすさ」ランキングでも常に上位に位置づけられています。 レジャーとしては大洗海水浴場が夏の定番スポットとして毎年賑わい、サーフィンなどのマリンアクティビティも盛んに行われています。北に行けば日本3大名瀑のひとつ、袋田の滝や常陸秋そばとして名高い常陸太田市の金砂郷があります。

常陸秋そば(茨城県観光物産協会HP)

群馬

群馬は平野部から山岳地帯まで変化に富んだ自然が特徴です。流域面積日本一の利根川の水源があり、「首都圏3,700万人の水がめ」ともいわれています。県のシンボル「上毛三山」や、自然保護運動の先駆け「尾瀬」など、魅力的な自然がたくさんあります。 さらに、群馬県にある温泉地の数は100カ所以上!草津、伊香保、水上や四万の四大温泉に、1,000年以上の歴史を持つ古湯、秘湯や高原、川で楽しめる温泉など、個性豊かな温泉地がたくさんあります。 古くから伝わる、地元の農産物を活かした食文化も、群馬県の魅力となっています。古くから小麦栽培が盛んで全国有数の産地であることから、うどん(水沢うどんやひもかわうどん)や焼きまんじゅうなどの昔ながらの料理のほか、パスタや焼きそば、もんじゃなど小麦粉を使った様々なご当地グルメがたくさんあります。

ひもかわうどん

栃木

歴史と伝統文化が残る「日光」は、世界遺産にも登録され、数多く残る貴重な文化財や四季の表情豊かな自然があり、世界的にも有名な観光地です。徳川家康を祭る日光東照宮や中禅寺湖の水が流れ落ちる華厳の滝は日光のシンボルになります。 「那須」は雄大な那須岳の麓に広がる那須高原をメインとした高原リゾート地として有名で、高原と言う土地を利用した商業も盛んで、観光牧場やお洒落な美術館・チャペルなども多く、幅広い年代の方々から愛されています。 また、栃木と言えば宇都宮の餃子がB級グルメとして有名です。宇都宮市の餃子の始まりは、宇都宮師管区とする陸軍が、1940年以降に衛戍地を満州としたことから、宇都宮出身の将兵が帰国に際して本場の餃子の製法を持ち込んだのが始まりと言われています。市内には餃子専門店と餃子を扱う料理店が合わせて約200軒あり、一般的な販売価格は1人前200~250円程度と低価格帯なのが特徴です。

宇都宮の餃子(栃木県HPより)

最後に

北関東は農業・工業・サービス業など、首都圏の発展を支えてきた産業と共に、豊かな自然とそこから育まれる恵みを活かした地場産業や伝統工芸が共存しています。3県のつながりがますます深まる北関東であなたも働いてみませんか?

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