Uターン就職活動スケジュール
就職活動のスケジュールは一般的に、大学3年生の3月に企業の広報活動が解禁され、大学4年生の8月に選考開始となります（2016年卒業予定者以降）。各年度によって変動することがあり、企業によっても採用活動の開始時期が異なってくるため、志望する業界や企業がいつ採用活動を開始するかは事前に調べておく必要があります。最近では、通年採用と呼ばれるように、秋・冬も採用活動を継続する企業が増えてきています。Uターン就職活動を行う場合は、インターネットでの検索はもちろんのこと、地方公共団体からの情報発信や様々なセミナーもありますので、積極的に情報収集を行うと良いでしょう。
学生に対して企業が提供する就業体験の機会のことをインターンシップと呼びます。実際に会社の中で働くことができるので、働くとはどういうことかを実体験することができます。大学の授業内での実施やキャリアセンターからの紹介、インターンシップ情報の掲載サイトなどを使って申し込むことができます。
インターンシップは都市部の企業やベンチャー企業で積極的に行われていますが、春休み、夏休み、冬休みなど帰省しやすい時期にインターンシップを行う企業もあるようです。大学1・2年生で参加できるケースもあるので、地元でインターンシップを受け入れている会社があるかは早目に確認しておきましょう。
過去の興味や価値観からこれまでの自分を知り、今の自分の興味から現在の自分を明確にし、将来どのような人生を生きたいか、どんな仕事をしたいかを考えることが自己分析です。自己分析シートなどの参考ツールもたくさんありますが、1人で取り組むのではなく、友人や先輩に協力してもらいながら自己分析を進めていきましょう。
将来自分がどのような人生を歩んでいきたいかを考える中で、やりたい仕事を考えるのはもちろんですが、地元に帰って生活基盤を築いていくのか、地元にこだわらないことにするのかを考えていきましょう。家族との人間関係、生活スタイルなど優先順位を明確にして行きましょう。
業界・企業研究は、選考が進むにつれてより重要度が高まってきます。まだ興味のある業界や企業が見つからない方は、新聞・雑誌・テレビ・インターネットなど様々なメディアに触れて、少しでも気になる業界や情報があればそれらがどんなお客様にどんな価値を提供しているのか、どんな仕事があるのかを調べていきましょう。
地域に根差した金融・電力・鉄道などのインフラ系企業や、周辺にも商圏を広げている企業、地元の自然や農産物を活かした地場産業など。まずは、地元にどんな企業があるのかをチェックしましょう。また、都市部では地域別の合同説明会の開催もありますので、積極的に情報収集しましょう。
会社説明会と一言に言っても、大学内で開催されるもの、複数の企業が集まった合同説明会、個別の企業の説明会と種類が様々です。実際に企業で働く人から話を聞ける機会として、有効に活用しながら業界や企業の理解を深めていきましょう。質疑応答の時間が用意されていることも多いので、事前にどのようなことを聞きたいか考えておくと良いでしょう。
地域や企業によっては、会社説明会を実施しないところもあるようですが、Uターン就職を歓迎する企業では、春休みの時期に実施することもあります。地方公共団体でも、Uターン就職希望者への情報提供を積極的に行っていることがありますので、ホームページ確認などして情報を入手しましょう。
興味のある企業にエントリーして選考に進む際に、履歴書やエントリーシート（ES）などの書類が必要となります。エントリーシートは、大学時代に頑張ったことや自己PR、志望動機などの質問が記載されているため、自己分析した内容をもとに、どう答えるかを考えていきましょう。
就職活動の初期の段階では、Uターン就職をするかどうかもまだ決めていないという人も多いでしょう。地域によっては、都市部の企業と採用活動の時期が異なることもありますので、地元の企業にも早目にエントリーをして、今後のスケジュールを確認しておきましょう。
面接では、エントリーシートや履歴書の内容を元に質問が展開されます。そのため、自己PRや志望動機、やりたいこと等の想定される質問に対して自分の考えを整理しておき、言いたいことを相手に伝えることができるよう準備をしておきましょう。
Uターンでの就職活動の際には、なぜ県外の大学に進学したのか、またなぜ地元に戻って働きたいのかを聞かれることもあります。自分のこれまでの選択を振返り、今後どのような人生を歩んでいきたいか、現時点での考えで構いませんので、自分の言葉で相手に伝えられるようにしておきましょう。
