カワノ株式会社繊維・服飾 兵庫県

メード・イン・ジャパンを強みにする。競業他社が中国を始めとする海外生産にシフトする中、国内生産を堅持している。メード・イン・ジャパンの良い点は、日本人の足形を追究しているので快適な靴を提供できること。また品質の確かさや、日本のおもてなし文化から生まれる安心・安全な商品を提供できること。アジアの靴市場では、『日本製』への信頼感が日本以上にある。さまざまな付加価値をつけてファンを増やす。

女性の美と健康に貢献する靴をつくる。地域社会、顧客、従業員、得意先、それに取引先・仕入先の５つのステークホルダー（利害関係者）が満たされてこそ会社も満たされる。

製造から販売までを統合した一貫体制をとる。
直営店を展開し、顧客や取引先に製品を直接提供することで、市場のニーズをいち早くつかみ、すぐ製造に反映できる。
また、すべての従業員が働きやすい環境づくりを心がけている。中小企業の工場といえばきつい、汚い、危険の３Kのイメージ。私たちはちりひとつない工場を目指す。

２０２１年の創業１００周年に向けさまざまな計画を立てている。海外事業を強化し『アジアのフェラガモ』を目指す。

河野忠友社長
１千万円以上かけて工場のトイレを大改装した。売上高や利益の増加に直ちに結びつくわけではないが、従業員が働きやすくなるのは確か。そのことが長い目でみれば生産性の向上につながり、社業の発展にも寄与する。従業員や取引先などのステークホルダーを重視する経営は多
くの企業が唱えているが、それをきちんと実践に移しているかどうかを、企業選びの際にはぜひ見極めてほしい。

烏田聡さん
学生時代から服飾が好きで、卒論で長田の靴について調査したのがきっかけで入社した。ミセス向けブランドの営業企画として、商品企画、材料の調達、営業全般を担当している。自分がアイデアを出してやりたいといえばやらせてもらえる。自分で考え、決められるので、責任もあるが、結果が出るとやりがいを感じる。すごいヒット商品を出して、利益に貢献したい。