ヤングビーナス薬品工業株式会社化学・食品・化粧品・医薬品 岐阜県

ヤングビーナス薬品工業株式会社は、別府温泉の湯の花小屋でのみ作ることのできる湯の花を元に「熟成」という工程を経て入浴剤を製造しています。湯の花エキスを使った入浴剤の製造をしているのは同社だけであり、他社との差別化を図っています。また、同社の入浴剤は酸とアルカリの見事な調和に成功し、家庭でも天然温泉気分に浸ることができます。

同社は、「自然のパワーで、人々の健康人生に奉仕する」という経営理念を掲げています。元々同社には「五つの精神」という、働く上での心構えを示すものはありましたが、会社の方向性を示すものではなかったので、五年程前に改めて今の経営理念を掲げています。これにより、社員の方々も理念に沿った目標を立てることができ、やりがいを持って働くことができるようになりました。

自然素材で作った入浴剤を作ったり、OEMメーカーとして入浴剤(入浴化粧品)を生産したりと差別化を図っています。また、匂いや色がない入浴剤を生産するという同社しか作っていない製品もあります。インターネットで入浴剤の販売も行っており、ギフト用の入浴剤の製品もあります。これらは、お客様がいるからこそ成り立つものであるので、今までよりもお客様の意見を持ち寄った会議を増やしていき、さらに顧客満足を実現していき、よりよいものを作っていきたいとことです。

一番に考えているのは、従業員に幸せになってもらいたいということです。
そのために、もっと売り上げを伸ばして、給料を上げてあげたいとお考えになられています。先のことを考えるより、目先のことを一つずつ達成していきたいと仰っていました。
また、同社は女性が使用する製品が多いため、もっと女性の意見を取り入れていきたいとお考えでした。また理念にもあるように、人の健康にもっと役に立ちたいと仰っていました。

従業員を満足させることが遠回りかもしれないが、売り上げを伸ばす一番の方法だと考えています。会社はひとりでは何もできません。だからこそ従業員に対する感謝の気持ちを忘れないようにしています。言い換えれば、中長期的なことを意識しつつ、現在、目の前にある問題を一つ一つ解決していくことを大切にして、結果として収益がついてこればよいと考えていらっしゃいます。

常務取締役の水野様の言葉です。「言われたことを全て行うと評価されるという以前の評価方法とは異なり、三代目の佐分利社長の元では、言われてないことも行うと評価されるようになりました」。また、従業員の目指すやりたいことを応援し、成長させることが仕事でもあります。主体性を求め、違いや思考性を受け入れることが大切。その中で自分の考えを伝えることがいかに大事か。コミュニケーションの重要性が感じられます。