株式会社大進本店その他小売 広島県

時代によって変化する文化に対応できる力があることです。一つには「一升餅」があります。満一歳の誕生日に風呂敷に包んだお餅を背負わせて、子供の健やかな成長を祈る伝統的な家族行事です。現在では風呂敷を使うことが少なくなってきたことから、風呂敷の代わりにリュックを代用してみては?との社員の声で新しい商品が生まれました。行事はそのままですが、方法を少し変えたことで若い世代にも受け入れられヒットした一例です。

大進さんの経営理念は、「地域でなくてはならない店になる、会社でなくてはならない人になる」です。お客様に必要とされるためにお客様の声に耳を傾け、どうするべきか考えられています。例えば、大進さんがグループ事業として行なっている写真館は、もともとお客様からの要望を実現したものです。こういった積極性によって60年という長い歴史を刻んで来られたのだろうなと思いました。

お客様が求めておられる商品やサービスを提供するために、様々な工夫が行われています。例えば、お客様に手間をかけさせない配慮として、“ありがとう”のメッセージカードをあらかじめ用意しており、そこにお客様のお気に入りの写真を加工して入れることができます。また、プロの筆書きさんが店内におられて、熨斗(のし)などをパソコン入力ではなく、手書きすることでより気持ちのこもった贈り物にするようにしています。

地域によって伝統的な風習や文化が薄れてきている時代の中で、自分達が今すべきことは何かが明確にされています。問題を解決する為の具体的な道筋を立てていかなければならないことが今後の課題であると私は考えます。例えば、インターネット事業の普及をもっと積極的にすることが課題だ、とのことです。

当社は創業以来、お客様や地域になくてはならない企業を目指して参りました。その点で人との繋がり“ご縁”をとても大事にしております。「頼まれ事は試され事」と言われるように、頼まれたということは試されているのだとの思いで、その信用に一生懸命応えることをよく話しております。信頼が会社の評価にもつながります。当社は周りの状況をよく判断できる、前向きに自分を成長させることができる人を求めております。

最初はグループの七田チャイルドアカデミーで講師を任されました。その後、大進本店の本社で取引先業者と商談しながら、商品カタログの制作に携わりました。次の異動で社内行事の運営や人事など、会社全体の総務を任されましたが、組織編成に伴い、現在は大進創寫舘を任せて頂いております。これまで様々な部署に異動しましたが、どこに異動しても、今何を任されていて、誰の役に立っているのかを意識することが大切だと感じます。